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Monday, Jul 12, 2010
15年前に僕が所属していた劇団の,同窓会のようなものが催されることになった。
「つかこうへい」作品が好きな人たちが集まって結成した劇団だった。 みんな時々顔を合わせはしていたものの,こうしてまとまって合う機会はなかなかない。 今日が同窓会だというその日の朝のニュースで, つかさんが亡くなっていたことを知った。 その日一日をなんとなくぼんやりと過ごし,夜,同窓会の席では真っ先にその話になった。 久しぶりにみんなと会って,つかさんの話をしたり,当時の劇団の稽古の話をしたり, みんなの近況を聞いたりするのはとても楽しかった。 けれど帰り道にぼんやりと,あの人たちと僕とで今後何かを「始める」ことはもう,ないんだなぁ ということを考えた。 それは決してネガティブな意味ではなく 彼らと僕が共有しているものはとても大切な「過去」なのだな,ということだ 劇団の仲間はみんな幸せに暮らしていて 僕は僕で,未だに落ち着きはしないけれど自分のやりたいことばかりやっている そして,ぼくらが大好きだったつかさんは亡くなった 僕の中のものすごく大切な,ひとつの時代が終わったんだなあ という気がしたのだった つかこうへいさん。本当に大好きでした ご冥福をお祈りします |
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Saturday, Jun 12, 2010
教育実習 終了しました。
といっても実際にこれを書いている時点ではずいぶん前のことになりますが それでも未だに毎日,実習でのことを思い出しています。 最終日,子どもたち主催で「お別れ会」を開いてくれました それこそ25年以上ぶりに子どもたちとドッジボールなんてものをして, 汗かいてグダグダになったところでいきなり色紙を渡されました。 36人分の寄せ書きがびっしりと書きこまれた色紙を見て,我ながら取り乱しました。かなりみっともなかったと思います。 振り返ってみると,僕にとってはとんでもなく充実していた3週間でした。 この歳になってこんな経験ができたということもうれしかったことのひとつです。 実習前と実習を終えた今とでは,自分の中の核に近い部分で,なんかが変わっている気がします。 まずは現実的な問題として,本気で教員を目指そうという決心はかたまりました。 実習生と呼ぶにはあんまりにもあんまりなかんじだったとは思います。見た目的にも。 実習生仲間からは「実習生っぽくなさすぎる」「普通の先生と見分けがつかない」とさんざん言われましたし 事務の方などは実習半ばくらいまで「教育委員会かなんかの人」だと思っていたようです。 よくぞわが母校もこんなおっさん教育実習生を快く受け入れ,熱心に指導してくださったと感謝しています。 25年前に通っていた母校の職員室で,仕事をしているのが妙な気分でした。 あの頃,職員室なんてのは大抵呼び出されていくところで,学校中で一番嫌な場所だったのに。 とにかく無事に実習終了です。 メール等で励ましてくださった方々,ありがとうございました。 |
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Wednesday, Jun 09, 2010
教育実習生にとってのメインイベント,研究授業です。
他の先生方や実習生が後ろで見てくれている中で 僕が若干緊張しながら「起立」の号令をかけると, 普段は黙って起立する生徒たち全員がなぜか今日に限って大きな声で 「ハイ!」 と返事をして起立したのでびっくりしました どうも事前に今日の授業は僕にとって重要っぽいからちゃんとやろう, みたいな話し合いが彼らの間でなされていたらしく びっくりする僕を「びっくりしただろう」という顔でニヤニヤと見ています。 しかしおかげで一気に緊張がとけました。 接続語を使って意見を積み重ね,いかに説得力のある論を展開するか,ということをグループで話し合い,発表しました。 ちょうど校長先生が見に来てくれたタイミングで 「制服なんか必要ない」みたいなグループ発表がされていて,どうなんだろうと思いましたが まあ校長先生もニコニコしながら見てくださっていたので,良かったのだと思います。 子どもたちが楽しそうに取り組んでくれている授業が一番です。 やはり授業は子どもたちと一緒につくるものだなと思います あっという間の50分。反省点も多いですが,かなり楽しくできました。 |
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Tuesday, Jun 08, 2010
懸案だった学級目標ですが,
再度練り直して話し合うことになりました。 事前に各自が「心の泉」に書いて提出したアイディアを読ませてもらいました。 さすがに「みんな仲良くニューヨーク」みたいなのは「笑えるけど学級目標としては微妙」だと感じた, のかどうか分かりませんが, いわゆる目標っぽい目標が書かれていました。 やればできるんですが。 班ごとに話し合ってひとつに絞り込み,さらに全員で決戦投票をしました。 その結果 「心友」 という言葉が一位に選ばれました。 「しんゆう」と読みます。 仲がいいだけじゃなく,お互いに切磋琢磨しあえるような, 心の友達と呼び合えるような関係のクラスをつくろうという願いが込められています。 この言葉を考えたのは,「みんな仲良くニューヨーク」を考え出した班の女子でした。 やればできるじゃん と思いました。 かなり素敵な学級目標になったと思います |
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Monday, Jun 07, 2010
授業では,僕が指定した接続語につながるように文を考えていくゲームや,
バラバラの文章を接続語をヒントに組み立て直すゲームなどを挟みながら 接続語の使い方を練習しました。 みんな結構おもしろがってやってくれます。 そして研究授業にあてる回は,ひとつの「提題」に対するグループの意見を, 接続語を使いながら,もっとも効果的な展開になるように構成する,という作業を行うことにしました。 提題は「中学校に制服は必要か」。 これに対して,「多くの中学校には制服がある」という文につないでいくかたちで,各班の主張を展開させます。 たとえば 「なぜなら,○○だからだ」 「しかし,○○という意見もある」 「ところが,○○な点がある」 「したがって,中学校に制服は必要である」または「必要ではない」。 作りかたによっては,非常に説得力のある論理展開になる班,主張がうまく伝わりにくい班など, いろんな文章が出来上がっていきます。 これはひとつの論説文になります。ここからディベートにまで発展させてもおもしろいかもしれません。 2・3・4組でそれぞれ実践して,授業後に指導教諭と話し合います。 指導教諭は,ものすごく真剣に見てくださる先生です。 僕の授業を見ながら,僕が書いた指導案に赤ペンでびっしりと注意点を書き込んでくれています。 それをもとに,発問のしかたや指示の出しかた,時間配分の工夫など,細かい修正を加えていきます。 これと似たことを今までもしてきました。芝居のあとのダメ出しです。試しては直し,です。 こうしてできあがった最終的な完成形としての研究授業本番を, 担当クラスの1組でやらせてもらうことになりました。 緊張します。 |
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Sunday, Jun 06, 2010
授業で担当したのは,
クジラの生態についての「説明文」の単元です。 説明文の授業というのは,各段落の要点や本文の要旨をまとめたあとは, たとえばクジラについてもう少し調べ,「クジラ新聞」みたいなものをつくって終わり, というのがよく行われる流れのようです。 つまり 退屈なわけです 現在の国語教育についてはいろいろな意見がありますが 文章の「内容把握」に終始し, 肝心な言語としての国語運用能力の育成にまでたどりついていないという一面があります。 国語教育にまつわる問題の根源はそこにある,というのが僕の意見であります。 そりゃたまには内容をじっくり読み込む授業も必要ですが しかし基本的には,国語の授業では「正しい日本語」を叩き込むべきだと思うのです。 このへんの曖昧さが,国語教育と道徳教育が歪んだ形でごっちゃになって実践される原因でもあるのではないかと まぁ,それは置いておくとして とにかくこの単元のすすめ方を指導教諭とお話しながら一致した意見は 「そういう授業は,つまんないね」 でした。 では,どうするか。 「しかし」「ところが」「なぜなら」「このように」「さて」など,説明文で多用される「接続語」に注目しました。 論理的で説得力のある文章を構成するには,正確な接続語の使用が不可欠です。 逆に,接続語が正確に使われている文章ならば,接続語だけで文章の構成が概観できるということです。 僕の授業では,教科書をじっくり読むのは最初の時間だけにさせてもらって, あとは接続語の使い方を練習しまくることにしました。 最終的には「接続語を正確且つ有効に使った文章をつくる」ことが目標です。 |
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Saturday, Jun 05, 2010
担当のクラスではないが,1年生にとても珍しい苗字の生徒がいる
未だかつてその苗字をもつ人には一度しか遭遇していない。 中学時代の同級生である。 その生徒に,恐る恐るお父さんのお名前は?と確認すると まさにその同級生であった。 改めて見ると顔がそっくりな気が。 この辺は地元に住み続ける人が多いから,当たり前と言えば当たり前である。 僕の年代ならば中学生の娘・息子くらいいるだろう。 彼は珍しい苗字だから気がついたけど,その他にもたくさんいるにちがいない。 女子は苗字も変わってるからわかんないし。 その生徒には「お父さんによろしくお伝えするように」と言っておいた。 お父さんはおそらく混乱するだろう。 |
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Friday, Jun 04, 2010
実習生は全部で7人。5人は現役。
そのうちひとりは短大2年生,ってことは19歳!の女子。 年齢だけ聞くとほぼ高校生じゃんと思いきや, 体育教師を志す彼女は非常に真面目で勤勉で, 既に先生っぽい雰囲気を漂わせています 何にせよ僕が最高齢だっつーのははなっから分かっていたことですが おひとり,30代半ば?くらいの女性がいらしゃいます お子さん二人を育てながら通信制の大学で学び,夢だった美術教員の免許取得を目指しているという 僕のようなグータラ中年とは雲泥の差がある,努力の人であります。 年齢は色々ですが,全員がこの中学校の卒業生ってことで共通の話題も多く 実習生控え室ではその日あった色々をみんなで話しながら楽しく仕事をしています。 お互いの授業を参観しあったりしつつ刺激ももらって そのあと放課後から暗くなるまで,みんなでわいわいと指導案づくりをしたり なんとも言えない不思議に楽しい時間であります |
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Thursday, Jun 03, 2010
実習生は教科指導だけではなく,担当クラスの学活指導も行う。
おりしも1年1組は,学級目標を決めている最中だった。 他のクラスは既に決まっている。 「Never Give Up!」とか,「結束」とか,そういうわかりやすいやつであった。 学級目標は,体育祭のクラス別横断幕にデカデカと書かれることになるので, それを意識してなるべくかっこい目標を立てるのだ。 1組は遅れている。僕が来る前の週に話し合ったのだが紛糾して,先送りになったそうだ。 ただし,目標のコンセプトだけははっきりしている。 ・「みんな仲良しなクラス」 ・「けじめがあるクラス」 ・「団結しているクラス」 ・「パーフェクトなクラス」 など。 確かにこのクラスはみんな仲が良く,元気で明るい。 しかし元気過ぎてうるさくて、よく先生に怒られている。 だから,オンとオフの「けじめをつける」ということがこのクラスの課題だという認識はあるらしい。 このコンセプトをもとにスローガンっぽくしてみることにし,しばし班ごとに話し合わせる。 そして出てきた修正案は 「みんな・けじめ・団結」を略して 「みけ団」, 「みんな・けじめ・パーフェクト」を略して 「みなけじパー」, 「みんな仲良く」をスローガンっぽくしたという 「みんな仲良くニューヨーク」 などであった。 彼らは決してふざけているわけではない。 「スローガンっぽく」と本気で考えたら、そういうことになったのであった。 爆笑しそうになるのを担任の先生ともどもこらえつつ, この中で最終決議をしたらどうなるだろう…と考える。 「1年2組・Never Give Up!」「3組・結束」と格好のいい横断幕が並ぶ中に 「1年1組・みなけじパー」とデカデカと書かれた横断幕… それならそれでもいいとすべきなのだろうか… さすがに担任の先生が,もういっぺんよく考えることを促してくれた。 来週の学年集会では「学級目標発表」が行われる。 なんでそういう目標になったのかを、全学年の生徒たちの前でスピーチするのである。 一度白紙に戻して、各自でひと晩よく考えて,明日もう一度話し合うことになった。 どうもこのクラスはそんな感じで,なんだか「幼い」。 この間まで小学生だったんだからと言えばそうなのだが、 それにしても他のクラスに比較して明らかに幼い言動が多い、というのが担任の先生のご意見であり、僕もそれに激しく同意した。 まぁ、だから余計にかわいい、というのもあるわけだが それにしても、男子と女子がまだキャッキャと楽しく追いかけっこなどして遊んでいる。 もうしばらくすれば、お互いに意識し始めたりして、そうもいかなくなるだろう。 ってことで、今日の心の泉のテーマは 「学級目標をどうするか」 である |
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Thursday, Jun 03, 2010
この中学校では毎日、日記を書くことが義務づけられている。
「心の泉」という名の冊子を全生徒が持っており、これに毎日のできごと・考えたことなどを書いて提出する。 すると先生がなんか一筆、赤ペンでコメントを書いて「帰りの会」の時に返してくれるのだ。 これは、僕が中学校の頃にもあった。 これまた25年ぶりに「心の泉」を見た。 というか,「心の泉」というものを思い出したこと自体が25年ぶりだ。懐かしすぎる。 とは言っても当時、大したことを書いていたわけではない。 今日のテストは難しかったとか簡単だったとかそんな程度だったんだと思うが、 中1のあるとき、ちょっとした悩みごとみたいなのを書いたら、 その時の担任(中堅女性教師)が次の1ページをまるまる使って、赤ペンで僕の悩みに対するコメントを書いてくれたのだった。 何の悩みだったのか全然覚えてないし、どんなコメントをくれたのかも忘れちゃってるんだけど、 ただ、赤ペンでぎっしり埋まった心の泉と、それを見た時の気持ちを覚えている。うれしかったのである。 僕は基本的に学校も先生も嫌いな生徒だったが、あの先生のことはあんまり嫌いにはならなかった。 なんつって懐かしんでいたのはいいが、ふと気づけば実習生のだいじな仕事のひとつが この「心の泉」のコメント書きなのである。 実習期間中は毎日、担当クラスの生徒36人分の日記を読み、赤ペンでコメントを書く。 まさか自分が赤ペン側になるとは。 生徒たちは、僕らの頃よりよっぽどちゃんと書いている。 このクラスでは、毎日何かしら共通のテーマを決めて書くようにしているらしい。「好きな本」とか、「小学校時代の思い出」とか。そのほうが書きやすいのだ。 僕が来てからは、僕に対する質問や、僕からのリクエストで「自己紹介」や「将来の夢」なんかも書いてもらった。 朝の会で心の泉を集めて実習生控え室に持って行き、授業の合間に読んで赤ペンでコメントを書く。 大変である。 先生はこんな大変なことをしていたのかと思い知る。 しかし、適当には書けない。 ぎっしりとコメントを書いてくれたあの先生のことを思い出しながら、ひたすら書く。 赤ボールペンの減りが、びっくりするくらい早いのである。 |
