森川佳紀のララララブライフ

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ちあきなおみ伝説
テレビでちあきなおみ特集を見る。
古今東西思いつく限りの歌い手の中で、僕が最も好きな人である。
iPodにも入れて日常的にその歌を聴いてはいるが、やはり映像とともに聴くと、またその凄さを思い知らされるようである。
この人はほとんど瞬きをせず一点を見つめるようにして歌う。
昨今の「歌がうまい」とされる歌手は大抵目を閉じてうっとりと歌う。それとは明らかに違う。
とにかく観客に向けて、グイグイと歌う。歌を観客に「伝える」のが歌い手の役目だとするなら、これほどものすごい力で歌を伝える歌い手は、そう滅多にはいないだろうと思う。

この人の歌は、まるで芝居だ。一曲のひとり芝居を見るようである。視線の配り、指の動き、歌詞に乗せた強烈な感情。
紅白で歌った「夜へ急ぐ人」に、NHKのアナウンサーが「気持ち悪い歌ですね」とコメントしたというが
確かにほんとに気持ち悪いのである
怖い歌なのだ
一曲の歌で「怖い」と思わせられる歌手がどれだけいるだろう。
恐らくこの人はそこら辺にいる歌手とは桁外れに高い次元にいた人なのだ

かの有名な曲「喝采」の歌詞

あれは三年前
止めるアナタ 駅に残し
動き始めた汽車に ひとり飛び乗った

「あなた」でも「貴方」でもなく
明らかに「アナタ」と歌えてしまっている
凄い歌手だったんだなと思う。
あぁちあきなおみについてもっと延々と語りたい。
もうきっと歌わないんだろうな。一度でいいから生で聴きたかった。



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