森川佳紀のララララブライフ

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「プロジェクト・ランウェイ」に見る日本語吹き替えの弊害について
いま珍しくはまっているテレビ番組が「プロジェクト・ランウェイ」というやつで
オーディションで選ばれたデザイナー16人だったか、そのくらいの人が出されるお題(「バービー人形の服」とか「ニッキー・ヒルトンのパーティードレス」とかそういうのを2日間くらいで完成させる)に取り組み、毎週最も出来の悪かったひとりが脱落させられるというもの。

で、これ多分真剣にノンフィクションなんだろうけど、何故かどうしても嘘臭く見えてしまう。作り物っぽい、というか。
非常にテンポ良く編集されている番組なので、最初はこの良すぎるテンポのせいかなと思っていたが、どうも嘘臭さは「吹き替え」のせいだと気付いた。

これはアメリカのテレビ番組で、字幕ではなく吹き替えられているのだが
どうしても吹き替えの声優さんの喋り方って、
あのぅ、ほら、
嘘臭いでしょう。
僕も友人に声優さんがいるのであんまり言うのはアレなんですが、
声優さんのせいではなく、多分日本の声優さんってのは、ああいう喋り方をしなきゃいけないことになっているんでしょう。
声質の違いはあっても、語りの口調は誰がやってもわりと同じ感じだし。おばあさんだったらこういう喋り方、おじいさんだったらこう、はすっぱな女はこう、少年ならこう、って、
喋り方がもうほとんど決まってるじゃないですか。吹き替えって。

でも、声優さん独特のあの喋り方、ああいう喋り方する日本人なんて、いないじゃん。
台詞そのものにしても
「ジャック、そんなのってないわ」
とか
「俺の才能を思い知らせてやるのさ」
とか。アメリカ人はべつにそんな不自然な訳語で喋っている訳ではないだろう。
だいたい僕は子どもの頃、アメリカ人ってのはみんな自分のことを「おいら」って呼ぶんだって思ってたからね。

で、プロジェクト・ランウェイはあくまでも「ドキュメンタリー」のスタンスで番組が構成されてるので、余計にこういう嘘臭さが際立ってしまうのだ。
原語で見ればおそらく本気で罵倒しあっているのであろうデザイナー同士が(この番組ではデザイナー同士がよく喧嘩する)、なんかうそくさーい、下手な「演技」してるみたいに見えてきてしまう。
これがドラマだったらそれほど気にはならないのかもしれない。もしくは僕がこの手の(「生」っぽさを楽しむ)番組を見慣れてないからかもしれない。

それにしても何で声優さんの台詞ってみんなああなのだろう。そしてああいう喋り方なのだろう。
あのスタイルで吹き替えられた台詞って、「意味」はわかりやすくなるけど、細かな「感情」は伝わりにくい。
それは、声優さんの力量とは関係ない部分で、多分もっと「吹き替え」ってものの根本に関わる問題なのかもしれない。
でも僕に関して言えば、子どもの頃からああいう台詞回しを聞いて育って、
「外人というのは日本人とは決定的に違った喋り方をするものなのだ」という刷り込みが出来てしまったように思う。
こういう日本人って実は多いのではないか。
ホンモノの「外人」という生き物に出会ったこともないうちから、日本人とは全く異なった(やたらとフランクな)口調の日本語で喋る外人の姿を見せられる。
そしておそらくこの「自分とは言語感覚の異なる生き物」という外人に対する認識が、日本人の外人コンプレックスの根源になるのだ。
だから外人コンプレックスのない子どもを育てるなら吹き替えではなく、全て字幕で見せたほうがいいのではないだろうか。
まぁ、字幕も翻訳家のセンスを通して理解することになるのか。
日本人のほとんどは戸田奈津子というフィルタを通してしか洋画を見られないってのも、なんか癪な気はする。
吹き替え無し・字幕無しで映画を楽しめるだけの英語力を身につけるしかないのがもっと癪ではある。
そういえば戸田奈津子って仕事し過ぎだと思う。もうちょっと後進に道を譲るとかしないのだろうか。

あれ 何の話だっけか
そうそうプロジェクト・ランウェイ、とても面白いので是非。



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▼コメント
▼私も外画を好んでよく観るのですが、吹き替えでもあまり違和感は感じません。よっぽど役とあっていなかったり芝居が稚拙だったりしない限りはですが。(芸能人の方が吹き替えていらっしゃる場合に違和感を感じることが多いですね)ですが、ボイスオーバーと呼ばれる類のものには違和感を感じることが多いです。役者さんの力量なども影響していることもあるとは思いますが、主な原因は口語ではなく文語で翻訳された台本にあるのではないかと考えています。実際にプロジェクトランウェイに関しても同じように感じます。
意味としては間違っていない翻訳なのでしょうが、実際に人間が話す言葉としては違和感がある言い回しになってしまっているのではないでしょうか。
DVD等で字幕と吹き替えを観比べてみると、台詞
| 東海林 | EMAIL | URL | 2009/12/04 03:30 PM|













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